皮膚に関するさまざまな病気・お悩みを治療するのが一般皮膚科です。肌の異常のほかに、爪や髪の毛も皮膚科で治療いたします。
診療の流れとしては、診察と各種検査を行って病気を診断します。診断結果に応じてお薬、手術、光線、レーザー、凍結などの各種治療を行います。
また、入院やさらに専門的な検査・治療が必要な場合は、提携医療機関を紹介いたします。
診療案内
その他
- 多汗症
- 多汗症の保険診療での治療は、特に症状が日常生活に支障をきたす場合に適用されます。塩化アルミニウム外用薬は、保険適用で処方される代表的な治療です。その他に手掌や脇にはボツリヌス毒素注射(ボトックス)による治療も効果的です。ボトックスの効果は、半年程度です。重症の場合は交感神経切除術が保険適用されることがあります。当院では、漢方薬の炙甘草湯(シャカンゾウトウ)が特効薬的に、効果が認められる症例がほとんどです。ときに、補中益気湯(ホチュウエッキトウ)、防己黄耆湯(ボウイオウギトウ)を使うケースもあります。以上の治療効果が認められない症例に対しては、イオントフォレーシスという、手足に弱い電気を流す治療を予約制で行っております。
- 乾燥肌
- 皮脂の分泌の関係で、乳幼児から幼少期、または高齢期は乾燥肌になりやすいです。
体の中で一番乾燥するのは、ひざ下・大腿部・側胸部です。次に腰部~腰背部が乾燥しやすい部位になります。また、9~3月は大気が乾燥してくるため、乾燥肌になりやすいです。
当院では、ナイロンタオルによる入浴時の摩擦を厳禁とし、ヒルドイドクリームの塗布を勧めています。 - じんましん
- じんましんの原因が特定できるのは20%程です。通常は食事制限をせずに内服薬と外用薬で治療します。ひどいケースの場合は、生物学的製剤ゾレアの注射を行います。
アレルギー性結膜炎やアトピー性皮膚炎を伴う場合は、希望があればアレルギーを調べる血液検査を行います。 - ほくろ・イボ
- ほくろ治療は、ほくろの大きさや形部位によって異なります。切除やCO₂レーザー、電気メスなどによって適宜治療していきます。
イボの治療には、内服薬、外用薬、液体窒素、時に圧潰しての治療を行なっています。適切な治療はイボの種類や部位に応じて選ばれるため皮膚科医師との相談が大切です。 - 痒疹
- 痒疹(ようしん)は強いかゆみを伴う小さな隆起が皮膚に生じる疾患です。
治療は、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬が一般的です。また、皮膚を清潔に保ち、保湿剤で乾燥を防ぐことも重要です。重症の場合は免疫抑制剤や光線療法を行うこともあります。 - ジベル薔薇色粃糠疹
- ジベル薔薇色粃糠疹(じべるばらいろひこうしん)は、若年層に多い皮膚疾患で、ウイルス感染が原因と言われています。最初は胸や背中に紅斑が現れ、その後、全身に小さな楕円形の紅斑が広がります。症状は一般的に6~8週間で自然に改善します。
治療は、かゆみが強い場合に抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬を使用します。 - 尋常性白斑
- 尋常性白斑では肌の色を作る細胞の機能低下によって生じる病気です。免疫異常が原因ではと考えられていますが、まだ十分に解明されていません。治療は紫外線照射によって肌の改善を行っていきます。中でも手先足先などは治療効果が出にくいため長期間の光線治療が必要となります。
- 脱毛症
- 脱毛症は髪の毛が部分的または全体的に抜ける状態で、薄毛や円形脱毛として現れることがあります。進行の速さや範囲は個人差があり、原因としてストレス、ホルモンバランスの乱れ、遺伝、自己免疫疾患などが挙げられます。治療は原因に応じて、内服薬や外用薬、注射治療が行われます。ほかにも生活習慣の改善も重要です。
- 漢方薬
- 当院では、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、ニキビ、多汗症、アレルギー性鼻炎、花粉症、円形脱毛症、尋常性乾癬などの多数の皮膚疾患に対して漢方薬の処方も行っております。
その他にも、便秘、冷え性、生理痛、足のこむら返りなどに対しても適宜漢方の処方をおこなっています。 - しみ・そばかす・肝斑
- 老人性色素斑(しみ)は紫外線の影響による皮膚の病変です。
そばかすは遺伝性で、家族性発症が多く、夏に目立って冬に消退する傾向があります。
肝斑は20歳代後半くらいから頬を中心に対称性にみられる淡褐色斑で、おでこや口周りに出現することもあります。夏に目立って冬に消退する傾向があります。
いずれのお悩みにも、医師が肌の状態を診察し、内服薬、外用薬、紫外線治療などの他、ご希望の方にはレーザーによる治療を行っております。 - 予防注射
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当院では主に次の予防接種を行っております。
■帯状疱疹(水痘ワクチン)
特に60歳以上の方は5年に1回の接種をお勧めしています。接種することにより重症化を軽減し、帯状疱疹によって起こる「帯状疱疹神経痛」の症状の軽減を促します■破傷風
破傷風とは、犬猫に噛まれた場合や、表土に触れて怪我をした場合に発症するリスクのある感染症です。感染を防ぐためにはなによりも予防接種が大切です。■インフルエンザ
毎年10月頃から受け付けています。当院での受診歴があり、小学生以上の方のみ対応可能です。 - アレルギーテスト
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■金属アレルギー検査
14種類の金属について検査します。初日に検査する金属を含んだ試薬を背中に貼ります。その2日後、テープをはがして皮膚の状態を見て1回目の判定を行います。その1日後、2回目の判定を行います。さらにその4~7日後、最終の判定を行います。■スクラッチテスト
皮膚表面に15項目のアレルゲン(※)を含んだ試料を付着させます。アレルゲンを皮膚内に吸収させるため、その部位の皮膚表面を針で引っ掻き、15分後以降の反応を見ます。帰宅後48時間後に遅延型反応の判定を行っていただきます。
※アレルギー症状を引き起こす原因となるもの■その他のパッチテスト
お手持ちの化粧品などの皮膚トラブルが気になる場合は持参していただき、パッチテストをおこなうことが可能です。 - 検査
■病理組織検査
皮膚腫瘍のみならず、確定診断が必要となる疾患に対しては病理組織検査をおこなっています。■血液一般検査(39項目)
手術する際、病理組織検査する際、帯状疱疹などの疾患に対して血液一般検査をおこないます。さらに、内服の抗真菌剤、チガソンなどの免疫抑制剤の投薬の際には、副作用確認のため検査をおこなっています。- ピアスの穴開け
- 皮膚科でのピアス穴開けは、医師が専用の器具を用い、安全で清潔な環境で行われるため、感染やトラブルのリスクを最小限に抑えることができます。また、処置後のケア方法も指導させていただきます。特に初めてピアス穴をあける方や、金属アレルギーのある方は皮膚科での穴開けをおすすめしております。(1ヶ所 2,500円)
- 化粧品の各種取り扱い
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当院では以下の化粧品を取り扱っています。
■Q10フラーレンクリームⅡプラス
コエンザイムQ10と抗酸化成分フラーレンを1%配合したクリームです。肌の弾力成分であるヒアルロン酸などを増やして肌にハリを出します。また、肌のターンオーバーを早め、角質層を若返らせる効果や、紫外線による酸化から肌を守ったり、活性酸素から肌を守る効果も確認されています。■DRX HQブライトイニング
高濃度のハイドロキノンを使用しています。角質層の奥まで、浸透させるように処方設計されており、肌になじみやすい美容液タイプです。■DRX AZAクリア
皮脂の分泌量を減らしてくれるため、過剰な皮脂分泌が原因でニキビができやすい方にピッタリです。また、アゼライン酸には、メラニン色素の合成を阻害する働きもあります。■ラロッシュポゼシリーズ
敏感肌について日々研究を重ね、特に厳しい検査基準を設けている、敏感肌のためのスキンケアブランドです。敏感な肌にも刺激を与えにくく、安全性が高い成分を必要最小限配合しています。■薬用AKマイルドローション(医薬部外品)
微粒子化(ナノ化)した天然セラミドがバリア機能を整え、かさつきがちな肌の角層に素早く浸透し、しっとりと潤す化粧水です。皮膚保護成分のリピジュア®や、天然由来のアミノ酸(保湿成分)を配合しています。顔だけでなく全身のケアにも使えます。
治療機器の紹介
ニキビ治療

(スーパーライザーEX)
赤味の原因となっている毛細血管内の血液にのみ反応するレーザーです。
赤ら顔、酒さ、血管腫(赤アザ)、ニキビ跡、傷跡、妊娠線の治療に使用します。
帯状疱疹などの疼痛緩和

光の中で最も生体深達性の高い波長帯の近赤外線(0.6μm~1.6μm)を、高出力でスポット状に照射する光線治療器です。
頭痛、五十肩、めまい、肩・腰・膝などの関節痛、むちうち、手足の血行障害、耳鳴り、顔面神経麻痺、各種疾患の疼痛、皮膚潰瘍、帯状疱疹、円形脱毛症、緑内障、顎関節症などに使用します。
紫外線治療

ターゲット型紫外線治療器です。ライトを患部にスポットで照射するため、病変部以外に対するUVの照射を防ぐことができます。
尋常性白斑、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症の治療に使用します。
紫外線治療

全身に対して十分な紫外線を均一かつ短時間で照射できる装置です。
尋常性白斑、尋常性乾癬、掌蹠膿疱症、アトピー性皮膚炎の治療に使用します。
シミ取り

2つの波長を搭載し、深在性、表在性ともに幅広くカバーしたレーザーです。
しみ、ほくろ、そばかす、アザの治療に使用します。